月曜日はお嫌い?

毎日新聞2005年2月5日の記事で、月曜日の自殺者が多いとのこと。
これを、「ブルーマンデー」と呼ぶらしい。

厚生労働省が自殺を、曜日別・時間別にまとめたものを先月発表しました。
その、自殺死亡統計(概況)によると、

03年の自殺者3万2109人について、1日平均死亡数を曜日別に調べたところ、「月曜日」は男性が80.7人で女性は27.3人。最も少ない「土曜日」と比べると男性は1.5倍、女性で1.3倍に上った。

また、「ブルーマンデー症候群」の名付けの親である、初台関谷神経科クリニック(東京都渋谷区)の関谷透院長は次の様に述べている。

「仕事でストレスを感じるサラリーマンはもちろん、失業者や家に引きこもりがちの人にも、出勤や通学の人たちの存在が気になるのが月曜日。取り残された気分が強まってしまう」

また、

時間別分析では、男性は午前5、6時台の早朝に多いのに対し、女性は正午前後に増える。これについて関谷院長は「男性の場合、布団の中であれこれ仕事のことを思い悩んだ末に自宅や通勤途中などで自殺を選ぶ。主婦などは子供や夫を送り出し、家事を終えた後の正午ごろ、孤独や空虚感を感じるのでしょう」と分析する。

まぁ、確かに納得できる分析である。

毎日新聞では取り上げられなかった項目を少し詳しくみてみました。。。
まず、性・年齢(5歳階級)別自殺死亡率の年次比較の図を見てみます。

性・年齢(5歳階級)別自殺死亡率の年次比較
2005-2-5-1.gif

図は男性の結果ですが、平成15年のグラフは50代半ばが一つのピークとなっていますね。
まさに働きざかりですね。
また、昭和25年からかわらず高齢者の自殺も多いのですね。これは私にとっては意外な事実でした。

性・曜日別1日平均自殺死亡数 -平成15年-
2005-2-5-2.gif

図は、平成15年度の曜日別に見た自殺者数の数です。
月曜日から土曜日にかけて、自殺者数が階段状に減少しているのは大変面白いですね。
このグラフから明確にわかる通り、月曜日の自殺者数が圧倒的に多いのです。
憂鬱の月曜日ですね。

私はどちらかというと月曜日は好きなような気がします。はい。嫌いな曜日は今のところ土曜日かしら。

性・年齢(5歳階級)別自殺死亡率の年次比較
2005-2-5-3.gif
2005-2-5-4.gif

平成6年から15年までの年代別自殺者数のグラフです。
やはり、50代と60代に集中していますね。いったんは落ち着くものの、高齢になってくると自殺が増えるのですね。
で、注目すべきは女性。右肩上がり!
不思議ですね。
原因をいろいろと考えてみたのですが、今ひとつ説得力のあるような論理をたてることができませんでした。

では、月曜日の危機をどう乗り切ればよいのか。「週末は寝て過ごすのでなく、適度な運動でストレスを発散すること。『月曜日は会社に行くだけでOK』とのんびり構えることも必要です。会議や朝礼を月曜日に行う会社や学校が多いが、ストレスを増やすだけだし、仕事の効率も悪い」

月曜日の会議や朝礼は一週間の始まりの日で、気を引き締める意味でも有効かと思っていたのですが、逆効果なのですね。

◇ブルーマンデー症候群チェックリスト◇
(関谷透・初台関谷神経科クリニック院長作成)

(1)人がいいといわれる

(2)他人と争うのは好きじゃない
(3)週末はゴロゴロしているだけだ
(4)日曜日の夕食はおいしく食べられない
(5)日曜日の夜はイライラが高じて寝つけない

※三つ以上当てはまればブルーマンデー症候群の可能性あり

1個ですね(笑) 心配はなさそう。

Carpentersが昔、雨の日と月曜日は憂鬱だという歌を歌っていました。一度お聞きになってみてください。
Rainy Days and Mondays/The Carpenters

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