心外な言葉。その後。

先日のエントリーの内容に対する、後日談のようなものです。
沢山のコメントを頂いて、嬉しかったです。
そのコメントから、また色々な事を考えさせられました。

当日を含めて2晩じっくり考えました。
夜、寝床についても2日とも全然寝付けませんでした。

色々な事を考えました。
考えたことを列挙してみます。

・夜勤で働いていた期間が長く、たまに日勤で働く際は「お邪魔する」という感覚があった。
 なにせ、私が日勤専門で働いていた頃とは、都合も勝手も変わっているから。
 変に出しゃばってはいけない。大人しく他の日勤スタッフの様子をうかがおうと思った結果、
 「元気がない」「長年いるくせに」等に繋がり、雰囲気を壊すことになったのではないか。
 つまり、「大人しくしとこ」って思ったのが裏目にでた。

・働きにくい環境を作るなど、全くの心外であるし、不本意である。
 今の日勤スタッフが作り上げた環境やチームワークを乱すつもりは毛頭無い。

・彼女が言ったことにどうしてこれほどまで自分が反応したのか。
 愛想には自信があった。常に心がけていたから。でもそれを認めてもらえず、むしろ否定された。
 これが、私のプライドを傷つけたのではないか。
しかし、もう一度自分の接客態度に見つめ直し、今まで以上に注意してみよう。

・彼女は日勤アルバイトのリーダー的存在であった。プライドがある。
 私の方が勤務期間が長い。彼女からすれば一応先輩にあたるため、気を遣ったのではないか。
 つまり言いたいことも言えなかったのではないだろうか。
 彼女の育てた後輩アルバイトたちは、彼女の思うように動く。
 私はそうではないし、彼女自身から強く言えない立場にある。それが彼女のストレスを増大させたのだろう。
その場で言ってくれればいいのに。私は彼女を下などと思っていないのに。

・いずれにしても、他のスタッフも彼女と同じように思っているのであれば、私が職場にいることで、
 しんどい思いをさせるのかもしれない。それは、大変に申し訳ない。
 私がいない方が気持ちよくそして効率よく仕事ができるのであれば、私のいる必要性はない。

・とにかく、「やりにくい存在」でありたくない。

結局、自分の店における存在意義について考えました。
「適当に働いていれば給料がもらえる」とか、そういう考えはなくて、
働くならしっかり働きたいし、役に立ちたいです。

私がこのアルバイトをいい加減に考えていたなら、
彼女の言葉にそんなに敏感にならなかったのではないか、と思います。
いい加減なら「そうだよ。たかがバイトだし」って思ってそう。

私はお金にそれほど拘(こだわ)っていません。もちろんもらえるに超した事はないですけど、
何よりも「役にたちたい」と思います。
人の役に立てたら嬉しいです。それにやり甲斐を感じます。
「助かったわ」って言葉がホントに嬉しいです。

夜勤をしていると、1時間以上、お客様がこない場合があります。
それでも待機が仕事です。こんな時、本気でキレそうになります。
言葉は悪いですが、「来いよ!!!」って思います。来て欲しいです。
そしてお客様が来れば嬉しいです。はりきっちゃいます。
1時間暇でラッキー!と思うスタッフもいます。

今日、朝9時から夕方6時まで日勤で働きました。
実は手紙も書いて、仕事を始める前に店長をはじめとするスタッフに読んでもらおうと思っていました。
手紙には私の考えた内容と、今後について書きました。
もし私に対して何かあればその時に指示して欲しい旨は強調しました。
後からだとか、影で「あいつは仕事できない」と言われるだとかは残念ですし、なんの成長にもなりません。
それなら、その時に指示して欲しいです。

でも、その手紙を渡す勇気がなかなかでませんでした。

あの場に居合わせた、彼女と同棲をしている彼氏さんも出勤していましたが、
なんのフォローの言葉もありませんでした。(別に期待していた訳じゃないけれど)
そして、実はその彼女は今日店にやってきました。次の勤め先であるコンビニの制服を着て。
私には挨拶もなく。会釈もなく。何もありませんでした。
店長と店長の部屋でしばらく話をして帰っていきました。

ようやく仕事を終えて、帰り際に店長と話しました。約1時間。
思った事、ほぼ全てを伝えました。

話しながら気づきました。
私は彼女との事を考えているのではなく、
それをきっかけに、店の事、自分の事を考えているのだなと。

みんなが働きにくいと感じるのに、自分が働くのは気が引けるとか。
文字にすると、自分でもきれい事言ってるなぁって思えてきますけど、実際そう思います。

店長は提案しました。「彼女と直接話し合いたい?」って。
その時、私は店長にこう言いました。

「もし彼女が今後もここで一緒に働くのであれば直接話し合う必要性があったかもしれません。
 私が気になるのは、今ここで働いているスタッフがどう思っているかです。
 ですから、話し合いが必要あとすれば、私と店長、私と社員の皆さん、私と日勤のスタッフですよね」と。

こんな言葉を言った自分に驚きです。
別にいい加減な気持ちで働いていた訳ではないですが、こんな風に考えていたんだなぁって。
店のこと、スタッフのこと。

店長にたくさん話を聞いてもらえてすっきりしました。

自分の未熟な面を指摘される事は必要だと思いますが、
もう少し時と場を考えて欲しかったと思います。
今回の一件は、お酒の場そして、沢山の人がいる公共の場でした。

例えば、二人でお酒を飲みながら腹を割って話そうって雰囲気なら、良かったのかも知れません。
私にもプライドがあります。
大勢の前で自分を否定されて平常心を保つのは大変に難しかったです。
しかもお酒に酔った勢いで。(私は素面でした。一滴もお酒は飲んでいません)

幾人かの人が声をかけてくれました。
あそこで反発しなかったおまえの方が大人だ、と。
俺ならそこまで我慢できなかったと思うし、そこまで店のことを考えていないと思う、と。

前のエントリーにも書きましたが、当時私の体は震えていました。
怒りなのか、悲しみなのか、悔しさなのか。。。いずれにしても、「我慢」しました。
それをわかってもらえたのだと、泣きそうになりました。

私が望むことは、互いに気持ちよく働く事のできること。
私が原因で気持ちよく働いてもらえないなら、私は潔く去ります。
それが、最も伝えたかったことでした。

店長は恐らく私の事を悪く思っていないと思います。
もしそう思っていたらとっくにクビにされていると思いますし、
店長も私の事を信用してくれて、夜勤リーダー等の役目も任せてくれた経緯があります。
私も店長を信頼しているからこそ、思いをぶつけたのだと思います。

店長から、彼女も気にはなっているみたいだ、との事聞きました。
実は彼女、相当酔っていて本人曰く当時の事をあまり覚えていないらしいです。
それで少し気にして「私何か言いましたかね。Hinkさん怒ってませんか?」みたいな事は店長に言うてたらしいです。

今回の一件は自分を見つめ直す良い機会となりました。
何か個人の話をする場合は、時と場を考えてしなくてはならない、ということも学びました。
特にお酒の場では、ホントによく考えなくてはならないのだと思います。
それと同時に、たとえお酒の場であっても誰かを攻撃するなどあってはならない、と思いました。

長文で申し訳ありませんでした。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。

“心外な言葉。その後。” への 9 件のフィードバック

  1.  今回のことが明らかにHINKさんの成長につながったことは事実ですね。よく、ここまで受け止められた、と嬉しく思います。つらい気持ちも、きつかった体験も、結局心の栄養にするのは自分自身。同じことを二度と繰り返さないために、いつも自らを誇らしく好きでいるために、心の柔軟体操だけは忘れずにいきましょう。きっとできることが分かります。信じて応援しています。遠い九州から。

  2. 前回のコメント時では、状況がよくわかってなかったみたいですね、私。
    今見ると・・・そうだね、私多分殴ってるよ、いや平手か?(笑)
    冗談はさておき、引退の酒の席でここまで言って、
    引退する自分だけ憶えてないとはずいぶん勝手なお方ですなぁ。
    私も最近、悔しさで号泣することがありました。
    弱い自分、ダメな自分を受け止めるのは、てか
    考えるのはなんて痛いことなんでしょうねぇ。
    私は、その機会を与えてくれた人たちに心から感謝してます。
    別に彼女に感謝しろとは全く言わないけど、
    これだけ考えたことにしっかり価値を見いだしてね。
    って、してるか。
    余談ですが、プライドを持ってるのを悪いことだとは思いません。
    高すぎるのはマジ邪魔でどーしようもないけど、
    プライドを持って生きるのって、かっこいいと思いますよ。
    ただ、時々変な風に顔を出すと、困るんですけどねぇ・・・
    で、いつ飲む??(笑)
    大丈夫、昔ほど絡まないから!(^^;

  3. そーですか!よかったですね!まぁその女はただご機嫌が悪かっただけでしょう。そしてそこまで覚えてないのなら、ただ絡みたかっただけでしょう!そんな女が言う事なんか気にせんでいいっすよ。ちゅーかその人説得力ゼロですね。しかも酒のノリ的なもんで言うてたんでしょ!?頭悪いっすねぇ!笑

  4. もし僕がお酒の場所(神戸など・・・)で何か失言をしていたらすまない。
    まぁ、素面の時でも結構失言してそうだけどw

  5. 店長さんに話せてよかったですね。スタッフのかたもHINKさんのことちゃんとわかってますって。。
    彼女覚えてないって? 同姓の彼氏から聞いたらわかることなのにねって思います。 ちゃんと自分のこころを分析して冷静に対処するHiNkさん尊敬します・・・

  6.  実は東方神起の「Rising Sun」の歌詞をメールでお送りしようとしたのですが、何かの理由で送れませんでした。
    今のHINKさんの励みになるような歌詞だったんですが・・・。もし、BARKSに遊びに来られて登録をお持ちなら、お送りすることができるのに、残念です。この曲は朝日に自分の生き方を誓う、清冽なものです。機会があったら、ぜひ試聴して下さい。

  7. 今回も沢山コメントを頂きました。
    もうめちゃくちゃ嬉しいですし、勇気づけられ元気づけられました。
    改めて御礼申し上げます。
    >最愛チャンミン
     コメントありがとうございます。
     心の柔軟体操。なるほど、そんな事考えてもみませんでした。
     メール、エラーが出ましたか?どうしてでしょうか。
     「Rising sun」というタイトルからも、その内容が見えてきそうです。
     是非とも聞いてみたい曲ですね。
    >ayano
     コメントありがとうございます。
     プライドはホントに紙一重です。良い具合に持ち合わせるのがいいのですがね。
     なかなか難しい所です。
     しかし、あなたに状況をちゃんと理解してもらえて、その上で共感してもらえて良かったです。はい。
    >S.H
     コメントありがとうございます。
     もし私でなく、たとえば別の夜勤スタッフがいても同じような事を言っていたかもしれませんね。
     たまたま私だっただけで。
     いずれにしても、自分の発言に責任を持ててこそ「大人」であり「社会人」なのだと思います。
    >shuya
     コメントありがとうございます。
     確かに素面でも色々と言っていますね。
     私が心配なのはあなたが社会人になったときです。
     無礼講だとか。 あなたが自らの力でご自分の将来を潰すことのないように祈るばかりです。
    >とんこ
     コメントありがとうございます。
     そう。私は分かってもらいたかったのです。認めてもらいたかった。
     いえいえ、こんな些細なことにチマチマ言う自分があまり好きじゃないです。
     尊敬になんてあたいしません。お恥ずかしい…。

  8. 俺も香里出身です。いまのN校長(煙草大好き)はクラブの顧問でした。一つアドバイス。
    アホ女にアホなこと言われてさぞ悔しかったでしょう。はっきりいってそんな学問のないアホ女の嫉妬に付き合う必要はないですよ。「お前は勉強ができるけど社会は知らない云々」は、その手の輩のよく言う文句です。気にせず勉学に励んでください。

  9. >通りがかりさん
     ご訪問、コメントありがとうございます。
     母校が同じという事も大変嬉しく思います。
     世の中には本当に色々な経験を積んだ人がたくさんいますね。
     それらの経験が、1人の人間を大きくも小さくもするのでしょうか。
     勉強が全てではないとは思うのですが、
     他人を受け入れる能力、人と円滑にコミュニケーションを取る能力だけは持っていても損はしないと思いますし、
     むしろ持っていなければ損することも多くあるかもしれません。
     どんな人からも認められる人間ってのは存在しないんでしょうかね。
     通りがかりさんも、きっと色々な人に出会って色々な経験をつんでいらっしゃるのでしょうね。
     お互いに同郷の仲として、母校の名に恥じぬように頑張りましょう。

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