THE EMPEROR’S CLUB / 卒業の朝

ムービープラスという映画専門チャンネルがあるのですが、私はこのチャンネルを良く見ます。
そこでたまたま放映されていたので、見てみました。

タイトル THE EMPEROR’S CLUB / 卒業の朝
  2002年アメリカ
直感評価 3.5点(5点満点)
感想
 かつて一人の問題児の存在によって自らの信念を揺さぶられ深い挫折を味わった老教師が、その教え子との25年ぶりの再会によって湧き起こる様々な思いを描いたヒューマン・ドラマ。教育と人生の意味を温かくもシビアに見つめる。原作はイーサン・ケイニンの短編小説『宮殿泥棒』。監督は「素晴らしき日」「真夏の夜の夢」のマイケル・ホフマン。主演は「ワンダとダイヤと優しい奴ら」「海辺の家」のケヴィン・クライン。
 長年に渡って名門校、聖ベネティクト男子校で歴史学を教えていたウィリアム・ハンダート。彼は引退後の余生を送っていた2001年のある日、25年前の卒業生で今では大企業のトップとなったセジウィック・ベルから招待を受ける。それは、ベルが生徒の頃に苦杯をなめた同校の伝統行事“ジュリアス・シーザー・コンテスト”のリマッチを主催することによるものだった。ハンダートの中で76年の苦い思い出が鮮明に甦る。彼は確固とした信念で教鞭を執り、生徒たちから厚い信頼を受けていたが、そんなハンダートに徹底的に反抗したのが転校生のベルだった…。

 勉強物とか、教師物が結構好きです。
 今回も教師物ということで、ついつい見てしまいました。

 厳しい学校に問題児がやってきて、厳格な教師とやりあうっていうストーリーはどこにでもあって、途中に色々あるんですが、最終的にその問題児が(大人になってから)「先生、ありがとう」とか言ってお涙を誘うってのが定番なんですよね。

 今回もその展開なんだろうなぁって思いながら見ていたのですが、私の予想は外れました。問題児は一見、更生したかのように見えるのですが、結局彼は成長しなかった。彼は自分の父親を、父親としての役目は果たしていないと非難しましたが、自分も結局その道をたどろうとしているっていうオチでした。

 一方で、教師として過ちを犯してしまう主人公に人間味を感じ、それを25年後に生徒本人に謝るという姿に複雑な思いを抱えました。
 
 教師も生徒と共に成長するんだなぁって思ったり、
 もともと男子校だったのが、いつの間にか共学になってたり、
 資金集めが大変なんです、なんていうシーンもあったりと、
 現実味溢れる要素があったりして面白かったです。

 主人公は歴史(古代ローマとかが専門らしい)の教員なんですが、私があまり歴史に詳しくないので、そこら辺は「???」ってな部分がありました。
 もっと教養を深めなくっちゃと思いました(笑)

でも、最後にはうるうるときちゃって、なんかちょっと心温まりましたね。

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