頑張った、デュアスロン。その3。


「両足とも攣ってる!!」

そう叫びながら、最後の坂を登り切ります。
ラインのところで自転車をおりて、自分のラックまで自転車を押して走ります。
自転車はまだかかっていません。ということは、やはり私がトップなんです…。

自転車をかけ、ヘルメットを脱ぎ、、靴を脱ぎました。

足、、、つりました。。。

両足ともです。
靴が思うように履き替えられません。
ラックに手をついて、ストレッチしたりしましたが、なかなか解消されません…。

でも、こうしている間にも後ろが迫ってきていると思うと、のんびりしていられません。
頑張って走り出します。

周回コースを2周。
折り返し地点が、アップで走ったときよりも、遥か遠くに感じられました。

1周目の折り返しを過ぎて程なくすると、2位の人が見えました。
なんと、挨拶してくださいました。

こちらも、言葉にならぬ声を発します。

足つる…、もう歩いてしまう…。つったら、こける……。
そう思うたびに、「走るんだ!走るしかない!!」と思いながら、走り続けました。

そして、周回も2周目。
また2位の人とすれ違います。
すれ違いますが、それがどれほどの差なのかわかりません…。
とりあえず、走り続けなくては。

そして、最後の折り返し地点を過ぎて、登りを必死に登ります。
2位との差をもう一度チェックできます。

そのとき、

ひょっとしたら、ひょっとするかもしれない、と思えました。

この登りがきついのは、自分だけじゃない。
向こうもきついはずだ!

そう言い聞かせて、頑張ります。

そして、ゴールが見えました。

フィニッシュラインを越える。

1位。

もう何がなんだかわかりませんが、1位でテープを切りました。

あはははは。

嬉しいですね。
それ以外の感想はありませんでした。ただただ嬉しい。

まもなくして、2位の人がフィニッシュ。
健闘をたたえ合い、握手を交わしました。
二言三言交わしました。なんだか感動してしまいました。

ゴールした喜び、優勝した喜びがじわじわと込み上げてきます。

言葉にもならないし、実感もわきませんでしたが、
「本当に頑張った」 これだけは言える、と思いました。

持久系スポーツの新たな魅力を感じた気がします。
完走じゃなくて、競り合う楽しさ。
そして、勝ち取る喜び。

更にトレーニングに気合いが入りそうです。
いやぁ、楽しかった。
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“頑張った、デュアスロン。その3。” への 3 件のフィードバック

  1. おめでとう!
    気持ちいいんだろうなぁ~。
    良かったね(^^)
    でもさ、足って攣ってても走れるもんなんだね。
    人間て凄いね。
    ペンギンには想像できないよ。

  2. >ペンギン
     コメントありがとうございます。
     これだけ頑張ったことで、「優勝」というものをしたのは、生まれて初めてのような気がします。
     出来レース状態でもないし、本当に嬉しいですよー。
     足がつると、走ってるうちに治ってきます(笑)
     というか、とまってしまうとつる一方なので、なるべくなら動かした方がいいんじゃないでしょうか。
     確かに人間てスゴイですね(笑)
    >通りがかり人さん
     コメントありがとうございます。
     そういうお言葉が本当に嬉しく感じられます。ありがとうございます!

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