何をもって「当然」なの?

今日は、小雨というか、霧雨のようなものが一日続きました。
しかし、気温もそこまで下がることはなく、傘を開くか開かないかを迷うことを除けば
過ごしやすい一日でした。

今日は「当然」という言葉について。

友人Aが「当然」と考えることは、
友人Bにとっては当然ではないかもしれません。

友人Cが「当然Xであるべき」と考えることについて、
友人Dは「当然Xではない」と考えることもあります。

これをふと考えるきっかけを作った出来事があります。
男女5人ほどで談笑していた時のことで、
「私の将来の夫は、子育てとかにも積極的に参加してほしいなぁ」という日本人の女の子。

彼女の主語が「一般的な(共通理解としての)夫」なのか、
それとも「彼女の将来のパートナー」に限っていたのか定かではないのですが、
とにかく彼女は「当然、(男)は子育て、料理、掃除、洗濯もすべき」と仰いました。

当然って何なんですかね。

明鏡国語辞典によると、
道理上、そうあるべきさま。当たり前

また、大辞泉によると、
そうなるのがあたりまえであること、道理にかなっていること。また、そのさま

両方に「道理」という言葉が出てきます。
では、道理とは何か。

明鏡国語辞典によると、
「そうあるべき物事の筋道。正しい論理。ことわり」

大辞泉によると、
「物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道。ことわり。」
「すじが通っていること。正論であること。また、そのさま」

夫婦として、家族として、そして人として対等に暮らしていくのならば、
当然、家事も対等に分けるべきだとの主張なのでしょうか。

一方で「女はうちに入って、家事に専念するのがよい」という友人を男女問わず知っています。

なんというか、、、
どちらが「当然」なのか良く分かりません。

私は自分の事を亭主関白ではないと思っていますし、
家事をやらせてくれるならやりたいとは思っています。
(「やらせてくれるなら」というのは、
 我が母の場合は色々と自分なりのやり方があって、
 それを乱されるとストレスを感じる時もあるようです。
 たとえば洗濯の順番や干し方、たたみ方とか、洗い物の順番など…)

今回の男性の家事の件についても、
なるほど、それを「当然」思える考え方もあるのだと思う一方で、
何をもって「当然」と言えるのかその「筋道」が何であるのかはっきりしないので、
正直、少し衝撃を受けました

それと同時に、これから「当然」という言葉を注意深く使っていこうと思いました。
英語においてもついつい、「Of course!!」や「Of course, not!!」とかを使ってしまいますが、
相手からしたら「なんでそれが当然なの?」って思われてることもあるかもしれません。

ちゃんと文脈を判断(相手の文化とか環境とかその他バックグラウンド)して使わないと、
ひょっとしたら自分にとっては当然でも、
相手にとっては、当然でないかもしれません。

何を今さらって感じの内容でしたが、、、

そんな事をふと考えた、水曜日でした。

おやすみなさい。
2009-02-19-1.jpg

“何をもって「当然」なの?” への 4 件のフィードバック

  1. この日記見て、Hinkとの大学生活を色々思いだしていました。
    二人で話しをしているとよく「なぜなぜ?」みたいな会話があったなぁ。
    自分は特にこの日記を見て、
    人はどうあるべきとかそういうことを思ったわけではないんだけど、
    自分のこのアメリカ生活でもHinkが思ったように、
    当然というワードがよく使われているのを感じました。

  2. >Naoさん
     コメントありがとうございます。
     確かによく議論をしていたように思います。
     アカデミックな話も、政経の話も、ロマンチックな話も、馬鹿げた話も、
     なんでも話してた気がします。
     とても大切な存在です。
     そちらでも使われていますか。そして、Naoさんも使っていますか?
     実は「普通」という言葉にも気をつけています。
     自分にとっての普通は他者にとっては普通ではないということを日々感じています。
     これは、むしろ日本人同士によく感じられます。
     きっと他国の方の場合は「相違があって当然」という前提があると思いますので、むしろ共通点を見つけたときに驚きや喜びを覚えます。
     そして「同じ日本人」という感覚があるので、違いを見つける方が色々と驚くのだと思います。
     また、イギリス生活とアメリカ生活の違いについても語り合ってみたいものです。

  3. 寝起きのミティです、こんばんは。
    「当然」「当たり前」って時々口がスベって言ってしまいます。すると・・・相手から激高されて延々と理屈が始まります。
    文脈を考慮することは非常に大切なことだと思います。
    けど、道理の話だけで限定すると効率的な手順だったり明快な話だったりするときは道筋は1つだけを選択すべきかなと私は思います。何通りもあるやり方であっても、安全面や衛生面においては当然選択すべきものはあります。
    衝突しながらも「当然」って結局言っちゃいますけどね、汗
    わたしゃなぜなぜしろと言われてきたので、思考回路がなぜなぜになっています。
    で、出した結論がブレることもありません。問題点もブレること、見誤ることもありません。根拠も全部そろえちゃうからね。
    ・・・そんな確立した思考要らないって思うんだけどね。
    関係ないけど、体脂肪率が21.5%もあってショックです。運動不足がイケナイんだ・・・。いつもは18%くらいなんです。

  4. >ミティさん
     コメントありがとうございます。
     激高されるに至るとは、、、本当に気をつけなくてはいけませんね。
     仰るとおり、その文脈においては(安全面等)「当然」とされるものももちろんありますよね。
     「なぜなぜ」と疑問に思う事、そして論点がずれないというのは凄い事ですね。
     論文等を書いていると、どうしても途中で論点がずれてきてしまうことがあります。
     体脂肪率を定期的にはかったことが分からないので、その性質がわかっていないのですが、
     体重と同様に変化があるものなのですよね?
     でも、それがひとつの指標となって、トレーニングのモチベーションに繋がるのなら有効ですよね。
     私はもっぱら体重と見た目で判断しています。
     タイムと同じですが、数字で表されると言い訳できないのが苦しいですね(笑)
     しかし、その体脂肪率は女性にしては低い方ではないのかと思います。
     (勝手に女性だと思いこんでいましたが、失礼を申し上げたのならごめんなさい)
     でも、数字はあくまでも目安ですので、あまり考えこみすぎないようにしてくださいね!
     そういえば、マラソン関連で個人的にお知らせしたい事があるのですが、
     もし差し支えなかったら左上のリンクよりメールを頂けると幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です