そういえば、こんな資格も。

先日、私宛の書留が届きました。

中身は、司書教諭の修了証書でした。

司書教諭は、その名から学校図書館で働く人をイメージされる方が多いと思います。
つまり、学校内における読書指導とか図書館の貸し出し業務とか…。

しかし、現在期待されている司書教諭の役割はそれだけではありません。
インターネットを初めとして世の中にはたくさんの「情報(メディア)」が溢れています。
(インターネット、
本、新聞、雑誌、ビデオ、CD、DVD、広告、パンフレット…etc…)
それらの情報を効率よく収集し、取捨選択、活用することが必要になります。

こういった事を指導するのも、司書教諭の仕事であります。
アメリカでは司書教諭にあたる仕事を「メディアスペシャリスト」と呼びます。
つまり、司書教諭は「」だけではなく、
あらゆるメディア(情報)を扱うスペシャリストの位置づけなのです。

生徒はもちろん、各教科教諭(他教科の先生)に必要な情報を提供する能力が必要です。
実際にアメリカのメディアスペシャリストには、博士号を持っている人も多くいるとか。
あらゆる分野の知識が必要で、
どういった本が役に立つとか、どういったサイトが良いとか、
そういった知識が豊富でなければなりません。

恐らく、日本における、日本の学校図書館員の印象は「暇そう」とか「楽そう」とか
そんなイメージが強いかとは思うのですが、
それは図書館を活用しきれていない証拠だと思います。

一方で、図書館自身もうまくそれらの存在意義や活用法をアピールできていないとも思います。
実際に図書館の活用の仕方を知らない人ってたくさんいると思うんですよね。
ただ、本が並んでいて、それらの本をタダで借りられる場所って思ってる人が意外にも多い!
そして、図書館員の仕事はといえば、本の貸出業務と、本の陳列だけだと思っている。。。
そんな業務にわざわざ資格なんていりませんよね(笑)

実際にはもっともっと深く難しい業務もしているのですよ。

それから、現在では学校図書館の事を「図書館」とは呼ばなくなってきています。
メディアセンター」とか、「コミュニケーションセンター」とか呼ばれています。
つまり、「図書」(の貸し出し)だけを扱っているのではないということです。

あらゆるメディアをあらゆる方法を扱う場所だということです。
残念ながら、日本においてはまだまだ学校図書館の重要性の認識が薄いです。
なんなら、閉鎖されている図書館や図書室もあるくらいです……。
この現状をもっとよくしていくために、たくさんの人の理解を得ないとダメですね。

ちなみにこの司書教諭になるためには、教員免許が必要です。
今更ですが、、「そういえば、私って教員免許持っているんだなぁ」って思いました(笑)
確かに教育に携わっていますが、普段これを意識することはありませんからね。
さらにさらに、今回の「司書教諭」の資格だって普段意識することはありません。

ただ、図書館の使い方とか情報(メディア)に対する意識の差とか、
そういった事に関しては、確かに大学で専門的に勉強したこともあってか、
あまり図書館に詳しくない人との差を感じる事はありますね。

図書館のすばらしさをもっと多くの人に知って貰いたいな。

“そういえば、こんな資格も。” への 2 件のフィードバック

  1. >あば
     コメントありがとうございます。
     本籍が熊本県にあるので、熊本県に一度も住んだ事はありませんが、
     そういった理由で「熊本県」と記載されるのです。

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