イギリスでの消費税にあたるものはVATと呼ばれて、現在17.5%です。
このVATは食品にはかかりません。
たとえばスーパーでお野菜、お肉、スポンジ、洗剤を買いますと、
お野菜とお肉は非課税、
スポンジと洗剤は課税されます。
ただし、大抵どこへいっても内税表示なのでVATを意識することはほとんどありません。
このVATが、12月1日から15%に引き下げるそうです。
消費意欲を刺激したいそうです。
普段から内税表示ですし、
お店は「表示価格をさげる義務」はありません。
つまりはお店は値上げもできるということです。
たとえば、今まで14.10ポンドの商品を内税で売っていたものとしますと、
商品が12.00ポンド、VAT(17.5%)が2.10ポンドという内訳になります。
これからは商品が12.00ポンドにVAT(15%)なので13.80ポンドで良い訳ですよね。
でも、お店側はわざわざ値札を張り替えたり手間をかける義務はありません。
つまり、表示価格は14.10ポンドのまま、
商品を12.26ポンド、VAT(15%)を1.84ポンドとすれば表示価格は今まで通りで良いわけです。
クリスマスが近くて、色々な店がすでにカタログとか発行・発送しているなか、
VAT率変更なんて、ホントお店泣かせです。ラベルも貼り替えないといけませんし。
一応来年いっぱいこの税率でいくつもりらしいですが、
もうちょっと時期を考えてあげれば良かったんじゃないでしょうか、ブラウンさん。
でもクリスマス前だからこそ、やっておきたかったのかもしれません。
ひどい売り手側としてはとんでもないクリスマスカードとなりましたね。
まぁ、もっとも、、、
私は普段から食品くらいしか買わないので、あまり恩恵は受けないかもしれません。
物価が下がってくれるのに、こしたことはないのですが……。