六甲全山縦走、初挑戦。

先日(2013年2月16日)に、六甲全山縦走(公称56km)をしてきました。
須磨浦公園発で宝塚まで、全行程を歩くのは初めてのことです。

以下、今後挑戦される方の参考になるように、
また次回以降に私がトライするときの覚え書きとなるように記録を残しておきます。
長文になりますが、ご容赦ください。

前日には、表六甲ドライブウェイと裏六甲ドライブウェイにチェーン規制がかかるほどに
積雪があったようです。
登山道もほぼ確実に雪が積もっているだろうなぁと思い、
軽アイゼンを一応持って行きました。(結局出番はありませんでした)

この日の天候は晴れ。時々雪が舞う事がありましたが、
山行に影響が出るほどではありませんでした。

須磨浦公園駅前を6:20発。
鉢伏山に登る道で既に2度くらい道に迷いました…。
先が思いやられる…。(といっても、計1分くらいのロス)

そこからのんびりと様子をみながらおらが茶屋まで。

おらが茶屋からは少しずつペースを作りながら進みました。
400階段」とも言われる階段を一定ペースで登って、栂尾山
そこから、横尾山(7:08)を越えて須磨アルプス(馬の背)へ。

ここからの下りがとても楽しくて、だんだんとテンションがあがってきます。

その後市街地を抜けて、高取山へ。
ここも登りはゆっくり確実に呼吸を整えてのぼり、
下りはジョギング程度に走りました。

そこからまた市街地を抜けて、鵯越駅を通過したのが8:13(1時間53分)。

さぁ、ここから菊水山鍋蓋山摩耶山の3本柱。

菊水山もずっと階段が続きますが、一定ペースで登れるので
しんどいですけれど、そこまで苦手ではありません。
階段や足元は朝露が凍っていて、少し注意が必要でした。

続いて、鍋蓋山
ここの登りでがくんとペースダウン。
菊水山の下りで抜かせてもらったハイカーの方に、この登りで抜かされる程に遅かったです。
菊水山のピークから、鍋蓋山のピークまで33分かかりました。

鍋蓋山のピークを越えてから、市が原までもジョギングペースで走ります。
市が原の櫻茶屋を越えたのが、9:42(3時間22分)。

今から摩耶山を登ります。
この登りが、とてもきつかったです。

登り始めから、両足の太もも前側が痙攣状態。一歩踏み出すごとに、痛みを感じます。
でも止まる訳にもいかないし、進むのみです。
こんな所で足をつっていては、最後までもたないんじゃないか。
なんと情けない、ちゃんと完走できるのか?
…と思っていました。

でも、とにかく、とにかくこの摩耶山だけは登ろう。そう言い聞かせて進んでいきます。
途中で何度か下りと平坦がでてくるのですが、
そこを軽く走ると、足の痙攣はおさまりました

いつもは「あともう少し!」と感じる最後の階段も、このときばかりは
まだ階段か!!」とネガティブになっていました。

山頂付近(10:44, 4時間22分)までくると、周囲には雪が残っていて、とても寒かったです。
少し立ち止まって、レインウエアを着用(ウインドブレーカとして)。(約5分のロス)

実はここからは下見をほとんどしていない領域でして、標識と地図が頼りです。
走れるところは、たとえゆっくりでもいいからとりあえず、走ることにします。
充分な下見をしていないので、ペース配分も分かりません。

風も強いし、雪もとても積もっているし、このまま続けられるのか、と不安になりました。
でも、行けるところまで行ってみようと決めて、突き進みました。

ここからは、標識がよくでていますので、迷うことはありません。

雪が積もっていることはとても好都合でした。
まず、ハイカーの方が少ない
そして、歩く(走る)ときにそれほど足元を気にしなくてよい
なぜなら、小さな段差や石ころは雪の下にあるので、着地時の危険性が少ないのです。
それから、車道を走る車も少ない

階段は雪でうまって、スロープ状になっているので、どんどん進めました。

雪の中のランはとてもとても楽しくて、これまたテンションあがっていました。
丁字が辻についたのが11:31(5時間11分)。
ここから記念碑台くらいまで、コンビニおにぎりを食べながら進んだので、
ランではなくウォークになりました。

やっぱりカロリーメイトよりおにぎりが美味しい、とかみしめながら歩きながら休憩。
食べ終わったら、走りながら休憩。

六甲ガーデンテラスの駐車場に着いたのが、12:00(5時間40分)。

ここから六甲山最高峰までがいじらしい。
何度も車道を横断しながら、小さな登りと下りを繰り返します。
「そろそろ六甲山最高峰見せてよ!」と言いながら進みました。

ようやく六甲山最高峰に到達し、一軒茶屋を通過したのが、12:34(6時間14分)。
この先もトンネルをくぐらずに、従来の縦走路を走りました。

東六甲分岐点から先は、めちゃくちゃ元気でした。不思議と力が沸いてきたのです。

とりあえず雪の中を何も考えずに走れるのが幸せでした。
そしてもうすぐ家に帰れるのだと思うと幸せでした。
でも、もうすぐ縦走が終わるのかと思うと寂しい気持ちになりました。
でも、ひょっとすると8時間をきれるんじゃないかと思うと、
どうしても8時間を切りたいと思うようになり、一層力が入りました。

この東六甲分岐点から宝塚までの下りを嫌う人が多いのですが、
私はここの区間は飛ばせるので大好きです。

ここにある小さな登りなら難なく走って越えられるので、ほとんど走っていました。
「楽しい」という言葉以外に思いつかないのですが、本当に本当に楽しかったです。

「塩尾寺まだ?」「そろそろ塩尾寺、見せてよ!」
「こんなに塩尾寺を恋しく思ったこと無いわ」とぶつぶつ言いながら、
でも笑顔で走っていました。

冷静に考えると、我ながら気持ち悪い…。

ようやく塩尾寺にでてきてロードになります。
ここからペースアップ!ラストスパートです。

大会に習って、公園をゴールとしました。

14:01(7時間41分)。

無事に六甲全山縦走(公称56km)を終えられました。
当初の目標(見込み)は9時間半くらいだったので、
それを大幅に上回るタイムで満足です。

いろいろと反省はあるので、それらをクリアすると、
7時間を切るくらいまでは縮められるのではないかと思っています。

あらゆる方面から励まし、応援のメッセージを頂きましてありがとうございました。
お陰様で力が沸いてきて、無事にゴールすることができました。

ゴール後も割と元気でして、家までジョギング程度に走って帰りました。
とりあえず、何度でも言いますけれど、「楽しかった!」です!!

以下、覚え書きとして、主要装備一覧を記しておきます。
食料は消費分のみ。

アイウエア:オークリーRadar
上半身:半袖インナー
    アームカバー(特に意味はなかったかも)
    自転車用半袖ウエア
    ウインドベスト
    長袖ジャージー
    モンベル、ゴアテックスのレインウエア
下半身:サポートつきタイツ
    ハーフパンツ
フットウエア:SALOMON XA PRO 3D ULTRA 2 GTX

アミノバリュー:顆粒タイプ5袋(大塚製薬)
アクエリアス:約1リットル(コカコーラ)
パワージェルトロピカルフルーツフレーバー(パワージェル、120kcal)
エネルギーゼリー(TIGORA、185kcal)
CCDドリンク(グリコ、96kcal)(エネルギーゼリーと間違えて持って行った)
おにぎりおむすび和風ツナマヨ、手巻おにぎり明太子まよ(アズナス)
カロリーメイト:1箱(計400kcal)

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いつまでも忘れずにいたい心。

職場を歩いていると、
なんとなく違和感を感じて、そちらに目をやりました。

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おや?

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こういうの、好きです。

ベテランの大先輩Mさんが、ベテランの大先輩Hさんへやったイタズラ。

いや、こんな言い方して申し訳ないのですけれど、
いい年した大人が…(笑)

でもね、いつまでも、こういう遊び心を忘れずにいたいです。