バトンは実はトライアスリート。

F1レーサーのジェンソン・バトン(Jenson Alexander Lyons Button)さんも、
実はトライアスリートなんだそうです。これって有名な話なんだそうですね。
私は今日知ったばかりです。

4月20日にイギリスのイングランド南東部のKnole公園で行われたトライアスロンレースに
彼の理学療法士マイク・コリアー(Mike Collier)と共に参加して、
結構素晴らしい成績を残したようです。

レースはスイム400m、バイク27km、ラン8kmを1時間31分20秒
251名中16位(トップ差:9分21秒)

凄いですね。
バトンさんのオフィシャルサイトでは、その時の様子がムービーで紹介されていますが、
なんだかやっぱり、トライアスロンのアットホームな感じが良いですね。

だって世界の男ですよ、しかも地元イギリスでのレースなのに、
ミーハーな人たちとか野次馬とかがいません。とってもとってもアットホーム。
規制されていたのかもしれませんが…。

調整レースで優勝経験もあるらしいです。

次は6月15日に行われるNokia Royal Windsor Triathlonに参加するそうです。
カナダGPの一週間後、そしてフランスGPの一週間前です。

今回のトライアスロンも、実はスペインGPの一週間前でした。

一週間と言っても、決勝から一週間前なだけで、フリー走行、予選等を含めると、
4日~5日前の計算ですね。
体力も精神力も並大抵ではないのが伝わってくるようです。凄いなぁ。

トライアスロンの魅力。昼休み練のすすめ。

月刊トライアスロン雑誌「トライアスロンJAPAN」より

2008年1月号
トライアスリート、スポーツナビゲーターの白戸太郎氏と
映画監督、アニメーターの高坂希太郎氏との紙面対談から。

高坂氏は結構本格的に自転車にやっていて、大会で入賞経験もあるというお方。
社会人になってスタジオにこもりきりだった高坂氏は、水泳を独学で始めたそうです。

その後に自転車に乗り出したとのこと。

白戸●それだけ泳ぐことができて、自転車はこれだけ乗れて、あとちょっとランができたら、トライアスリートの完成ですよ。
高坂
ですね(笑)。でも、ランがね~、僕はホントに走ったことがないんですよね。
白戸●だから面白いんじゃないですか! やったことがないことをやらないと世界は広がらないじゃないですか!

トライアスロンJAPAN 2008年1月号(通巻329号)本誌P32より
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だから面白い!!

ほんと、そのとおりだと思います。
ほんと、世界が広がりました。 一気に広がりましたよ。

得意もあれば、ちょっと苦手もある。だからこそ面白いんだと思います、トライアスロンは。

2008年3月号
強豪トライアスロンチーム、「チームテイケイ」の監督、八尾彰一さんのコラム
心のYAOロジック」より

題目より分かりますが、メンタル面の話です。
良いアスリートまたは指導者であるためには、心を上手にコントロールしないといけない。
本当に読み応えのある特集でした。
教育者のハシクレである私にとっては、本当に参考になることばかりでした。
スポーツ指導も、受験指導も似ているなぁと思いながら読んでいました。

心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる。

トライアスロンJAPAN 2008年3月号(通巻331号)本誌P56より

トライアスリートは明るい人が多いと言われるんですけど、明るい人がやっているわけじゃなくて、レースを完走したらハイテンションになるから明るくなっているんです。それだけの偉業を成し遂げてエクスタシーを感じているから明るくなっている。スイム、バイク、ランという一連のプロセスの中で、ハイテンションになる自分をつくったからこそ元気なんです。
(中略)
ちょっと身体を動かすだけでも気分は高揚します。だから朝練はやった方がいいんです。嫌なところ・苦手な相手を訪問しなきゃならないときなどは、必ずその前に練習をして汗を流すんです。そうしたらテンションが高まるから、嫌なところもいけるんです。

トライアスロンJAPAN 2008年3月号(通巻331号)本誌P59より
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確かにその通りだと思います。
通勤ランをよくやりますが、自転車通勤した日よりも、
通勤ランをした日の方がテンション高いです。

運動量は確実にランの方が多い訳ですから、疲れて意気消沈になりそうなのに、
かえってテンションは高いです。
テンション高すぎて、ウザイと思われてるかも…(笑) わ、わらえない…。

というわけで、皆さん。
朝練、もしくは昼休み練、やってみませんか?5分でも10分でも良いと思います。
人生変わりますよ。

頑張った、デュアスロン。その3。


「両足とも攣ってる!!」

そう叫びながら、最後の坂を登り切ります。
ラインのところで自転車をおりて、自分のラックまで自転車を押して走ります。
自転車はまだかかっていません。ということは、やはり私がトップなんです…。

自転車をかけ、ヘルメットを脱ぎ、、靴を脱ぎました。

足、、、つりました。。。

両足ともです。
靴が思うように履き替えられません。
ラックに手をついて、ストレッチしたりしましたが、なかなか解消されません…。

でも、こうしている間にも後ろが迫ってきていると思うと、のんびりしていられません。
頑張って走り出します。

周回コースを2周。
折り返し地点が、アップで走ったときよりも、遥か遠くに感じられました。

1周目の折り返しを過ぎて程なくすると、2位の人が見えました。
なんと、挨拶してくださいました。

こちらも、言葉にならぬ声を発します。

足つる…、もう歩いてしまう…。つったら、こける……。
そう思うたびに、「走るんだ!走るしかない!!」と思いながら、走り続けました。

そして、周回も2周目。
また2位の人とすれ違います。
すれ違いますが、それがどれほどの差なのかわかりません…。
とりあえず、走り続けなくては。

そして、最後の折り返し地点を過ぎて、登りを必死に登ります。
2位との差をもう一度チェックできます。

そのとき、

ひょっとしたら、ひょっとするかもしれない、と思えました。

この登りがきついのは、自分だけじゃない。
向こうもきついはずだ!

そう言い聞かせて、頑張ります。

そして、ゴールが見えました。

フィニッシュラインを越える。

1位。

もう何がなんだかわかりませんが、1位でテープを切りました。

あはははは。

嬉しいですね。
それ以外の感想はありませんでした。ただただ嬉しい。

まもなくして、2位の人がフィニッシュ。
健闘をたたえ合い、握手を交わしました。
二言三言交わしました。なんだか感動してしまいました。

ゴールした喜び、優勝した喜びがじわじわと込み上げてきます。

言葉にもならないし、実感もわきませんでしたが、
「本当に頑張った」 これだけは言える、と思いました。

持久系スポーツの新たな魅力を感じた気がします。
完走じゃなくて、競り合う楽しさ。
そして、勝ち取る喜び。

更にトレーニングに気合いが入りそうです。
いやぁ、楽しかった。
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頑張った、デュアスロン。その2。

う゛ぇ~~、そんな速いの~?

スタート直後から登りが続きます。
みんなについて行こうとしたら、結構なスピードで走っていきます。
私と同じクラスの人が私の前にいたので、その人をマーク。

こんな速度で走るなんて、、、絶対途中で落ちてしまう…

ようやく登りが終わったと思うと、次はくだり…。
これもこれで、足に負担がかかります。

ロード女子クラスの2人が先頭をきって走っていました。速い…。
そのお二方と、段々と差が開いて来ました。

彼女たちが速いのか、私の前の方のペースが落ちたのか、判断が難しいところでしたが、
いけるかな、と思ったのでマークしてきた人を抜かしてみました

これでクラストップに立ちました…
もし同じクラスの人に抜かされたら、必死についていこう、そう思いながら、走り続けました。

そして、ついに後方から足音が!!

抜かされました…。

ゼッケンナンバーを見てみると、別のクラスの人。
しかも我々より、2分後にスタートのクラスです。

めちゃくちゃ速い…
それから後発クラスの人何人かに抜かされながら、
第一ランのフィニッシュラインが近付いてきました。

最後に道幅の本当に狭い激坂を登るのですが、ここで少し団子状態。
コースをはずした、同クラス2位の人に抜かされました。


それ程、差の無いままトランジションに入ります。
ここは得意のバイクで追いかけよう!

靴を素早く履き替え、ヘルメットをかぶり、自転車をとります。

先にトランジションエリアを出たのは私。
ということは、追いかけるのではなくて、差をつければいいんです!

先にも述べたように、登りと下りしかないコースを4周。
トライアスロンの時は、バイクパートは結構暇だったんですが、
今回はそういう訳にいきません。なんせ、トップを走っています。

誰かに抜かされるたびに、ゼッケンをチェック。自分のクラスでないことを確認します。
ロードの人に下りで抜かされますが、登りではロードの人を抜かします。

変速機の調子が良くありませんでしたが、誤魔化しながら漕ぎ続けます。

下りのコーナーで、綺麗なラインをとれた時、一瞬だけ、
「今の良かったんちゃう?サボルデッリなみやなぁ」とか調子乗ったことを考えました。
(サボルデッリとは、下りの得意なプロ選手です。)

後は、余計な事を考える余裕はありませんでした。
次の事、次の事を考えていました。次の登りで足を攣ったらどうしよう、とか。
あとは、2位の人との差が常に気になっていました。
振り返る余裕もなかったんですが、ちらっっと振り返る限りでは見えません。
マークされているわけではなさそうです。

あるいは、既にもう私の知らぬ間に抜かされたのかもしれません。
とりあえず、進まなくっちゃ。


いよいよラスト周回。
そろそろ足が売り切れです。
足が攣りそうです。

下りで、ストレッチ。しかし、なかなか治りません。
最後の登りは、必死に漕ぎました。

両足とも攣りました

頑張った、デュアスロン。その1。

先日、デュアスロンという競技に参加してきました。

ラン→バイク→ラン、を走るという競技です。

私が今回参加したクラスはラン5km→バイク20km→ラン5kmでした。

直前まで参加を迷っていたのですが、精神的ストレスがたまった日に、
むしゃくしゃしたので、エントリーしてしまいました。

自転車を用意するのも、その他のウエアや用品を用意するのも、結構手慣れてきました。

今回は開催地が比較的近い場所でした。
自宅から高速道路を使い、1時間もかからないうちについてしまいました。

駐車場について、自転車を組み立てます。
選手受付をすませ、バイクコースを試走。
 
 
平坦はどこですか?

登りと下りしかありませんけど??

噂には聞いていましたが、結構本当でした。
ただ、自転車にとってはこれくらいの登りはそこまできつくありません。

これをランで走ると思うとゾッとします…。うぅ…。

なんせデュアスロンは初めてなので、ペース配分もわかりません。
プロやエリートクラスの人たちからしてみたら、完全なスプリントですから、
スタートから飛ばしていくんでしょうけれど……。
とりあえず、周囲の様子を伺いながら進んでいけばいいかぁ。

私のエントリーしたクラスは人数も少ないので、ひょっとしたらひょっとするかもしれないとか
調子に乗った事を思っていました(笑)

先にちびっ子たちのレースを観戦。

お母さん、、、怖い……。

「●●!!前ちゃんと見て!!ついていけ!!!!」

こわい…。

いよいよ、自分のスタート。
とりあえず、自分のクラスの人たちについていこう。

それ程緊張はしない。泳ぎも無いし、距離も短い。
頑張ろう。

トライアスロン、初参戦記。その10。(最終回)

「やっった!ゴールや!」
自然と声が出たし、自然と両手も空に向かってのびていました。

「生きてる」、そう実感しました。

この自分にも完走できた。満足感で一杯です。
これで私もトライアスリートなのか!

色んな思いが込み上げています。

しかしながら、、、

最後、こんな軽い足取りでゴールしたら、感動も何もないなぁ。
やっぱ、欣ちゃんは、テレビドラマやなぁって思いました(笑)
(いや、放送は見てないんですが…。毎年同じようなパターンでしょ…
 最後は、苦しい顔して、足を引きずってゴールせないかんですね(笑))

一息つきながら、片づけに入ります。
しかし、頭は回らなく、

もう、何から手をつけていいのかわかりません(笑)

ゆっくり、目に付くモノから片づけに入ります。
 
 
「あぁ、もう絶対二度とでーへんで!!!!」
 

「人間は陸上で生活する生き物やわ」

っと、思いながら。
。。

しかしながら、、、

泳ぎさえなんとかすれば、もっともっと楽しめるし、
もっとタイム短縮出来るかも、、、とも思うのですよね(笑)

今回は、父親をはじめとして多くの人の理解と応援のおかげで、この記録を出せたと思います。
ひとりで来てたら、それこそスイムでリタイアしていたかもしれません。

感謝。

心から感謝です。ありがとうございます。

ご覧のように、初めてのトライアスロンは出だし、ボロボロだったのですが、
思いがけない戦利品を獲得しました。
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裏を見てみると、
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「午前の部 20歳代男子 3位」

こんなオチありですか(笑) なんだか、嬉しすぎです!
いや、ただ、20代の参加者が少なかっただけです。

多くの20代は「午後の部」のちょっと距離が長い(初回で紹介したオリンピックディスタンス)
に出場しているのです。

父親が「美味しいモノを食べに行こう!」と。
「あれ?お腹減ってないのか?」と言います。

激しい運動をしたあとですよ~。しかも走りながら、補給をとったりしてますし、
そんなすぐにはお腹減りません。
お腹一杯、胸一杯です。

でも炎天下の中、ずっと応援してくれていた父はそりゃ、お腹減るでしょうね。
時刻は13時くらいでしたし。

近くのレストハウスで、蕎麦をいただきました。
ご飯を目の前にすると、一気にお腹が減ってきました。

夜は地元近くのホテルのビアケラーで、それはそれは美味しいビールをいただきました。

あんな美味しいビールを飲んだのは初めてじゃないでしょうか。
溺れながら泳いだのも、もはや笑い話です。

小学生の頃、いわゆる肥満児で、学校のマラソン大会では後ろから数えた方が早かったのも
笑い話です。

それが、今、ハーフマラソンを走り、自転車レースに出場し、トライアスロンをも完走した。
これは、自分の大きな自信と誇りになると思います。
これで根性が多少はあるって認めてもらえるかしら。

次は、、、

やっぱり、フルマラソンかしら。

みなさん、本当にありがとうございました。

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トライアスロン、初参戦記。その9。

走り始めてみると、あれあれ、意外にもイケルもんです。
もっと疲れてるのかなぁって思っていました。

ランは周回コースを3周。
1周目の途中で、「なんでこんな事してるんやろ…」って思いました(笑)

でも、もうゴールは間近。もうすぐ!!
段々楽しくなってきます。

エイド(給水所)で、スポーツドリンクをもらい、
水をかけてもらったり、スポンジをもらったり。

そして、追い抜く選手に
「頑張りましょー」とか「あと、もう一息です~」とか声をかけながら走ってました。
あの泳ぎのおまえが言うなって感じですが(笑)

でも、ここまできたら、本当に楽しくって、自然と笑顔がこぼれて
声をかけるのも、自然としていましたね。
声をかけたら、「はいぃ~!」って返事をしてくださいました。

そしてこの辺りから、父親の応援の声も聞こえました。
それまでは、スイムで「ギブアップせーへんのかー?」とか、
バイクで「気をつけろよ」とか
あとは、
確か「あと何周?」みたいな事も聞かれたような。

最後のランになってようやく、応援の言葉を聞けた様な気がします。
「頑張れ」って、ちょっと小さな声で。気恥ずかしいんですかね。
でも、ラスト一周の時には、その声も大きくなってました、
「ラスト一周!」

そう、いよいよ
ラスト一周!!

トライアスロン、初参戦記。その8。

「もう1回来るわ~!」とコース脇の父の声をかけました。
そして、最後の周回も終わります。

最後に父親とすれ違ったとき、「気をつけろよ」と声をかけられました。
トランジットとかで、無理をするなって事だと思います。

自転車をおりて、トランジションエリアを小走り。
自転車を立てかけます。

自転車をおりた瞬間、太ももの前あたりが攣りました

でも気にしてはいられません。ここで立ち止まってはダメです。

急いで、シューズを履き替えます。

隣の方では、すでにゴールした人が後かたづけをしていました。
っで、その選手のちっちゃな息子さんの声が聞こえてきました。
「あの人、今から走るんや~」

(笑)

はい、その通りです。だから、応援してね!!!

足はちょっと攣りましたが、疲労感はありませんでした。
まだまだイケル感じ。
とにかくゴールを目指して、進むのみ。

たった5km。いつものトレーニングの半分以下!


ここから、楽しくなってきます。本当に。

トライアスロン、初参戦記。その7。

自転車は惰性で進みます。

だから、休憩しながら進めるというわけです。
それに得意パートだし!

水分補給に気をつけながら、快調に飛ばしていきます。

皮肉にも、、、
水を得た魚のように元気でした(笑)

平坦な周回コースをクルクル。
バイクの後はランが待っているので、追い込みすぎないようにする。
時速は27km/h~32km/hペースくらい。

周回(同じ所を6周しなければならない)は自分のサイクルコンピュータの距離計でチェック。
Uターンや急カーブには注意しながら、ひたすら進みます。

なんと、小径車?折りたたみ自転車?で出てる選手がいました。
それで、30kmはしんどいでしょうに…。
頑張りましょうね!

途中でコース脇にいる父に「完走間違いなし!」とか調子乗ったこというてました。

これが終わったら、走るのみ!!
だんだんと、コースを走っている自転車が減っていきます。



そして、ランのコースでは、もう歩いてしまってる人、めちゃくちゃ苦しい顔をしてる人…。
うわぁ、、、きつそう…。今からあれするんですか…。

トライアスロン、初参戦記。その6。

レスキューのおっちゃん:「ここら辺、足つきますよ。」
私:「ホンマですか?」

おそるおそる、足をそこの方へ。。。
つ、つかない。

私:「えぇ!?つきませんやん!」
レ:「あれ? あぁ、ホンマやね!」

おっちゃん(笑)
悪い冗談やめて!! こっち必死なんですから。

私:「絶対、欣ちゃんのマラソンより、今の私を撮ってくれた方が感動を呼びますよ」
レ:「あはははは(笑)」

なんて、
冗談を言いながら泳いでいました。
少しずつですが、進んではいます。
途中で目の前で魚が跳ねました
ば、、、馬鹿にされてる(笑)

ようやく、半分をこえ、残り3分の1というところで、岸から父親が声をかけてきます。

父:「お~い、大丈夫なんか~!?」
私:「大丈夫ですよ!!」
父:「そんな姿撮らんとくな~!!」
私:「お願いします!撮らないでください!!」
父:「おう! ギブアップはしないんかい?」
私:「しませんよ!!!」
父:「そうかー」

後から、聞いた話ですが、父親は驚いたそうです。
これだけ話せる元気・余裕があることに(笑)

私は泳ぎながらずっと思っていました。
泳ぎ切ったら、、、陸にあがったらこっちのもんだ、と。
不安は、スイムだけ、バイクとランは大丈夫だ!!

これさえ乗り切れば!

残り300メートル、、200メートル、、、100メートル。

残りが少なくなるにつれ、海水に顔をつけてまともに泳げるようになってきました。
帰巣本能なのか、、ゴール間近にして元気が出てきたのか(笑)
ようやく海水に慣れてきたんでしょうか。

応援者も言ってました、最後のクロールは普通だったと。
ってか、そんな元気あったの?、と。

あれを、最初からしておけば!!
つまり、最初から、顔を海水にちゃんとつけて泳げば良かったのです。
プールでやってるように、いつも通りに泳げば良かったのに。

泳ぎ終わったら、自然と「やったぁ!!」と声が出てました。

水からあがって、冷たいシャワーを通り抜けて、水を一杯飲みます。
紙コップに水が入ってるのが見えませんでした。
ついつい「これ、入ってるんでか?」と聞いていました。

生きてる!!!

そう、実感しました(笑)

案の定、トランジションエリア(自転車や着替え、シューズを置いておくところ)
に残ってる自転車は、私のもののみ。(既にみんな自転車スタートしてる)
最後かぁ、と思ういっぽうで、まだ誰も自転車を終えてないから、
それほど、遅くはない、とも思ったりしました。

ウエットスーツを脱ぎ、

水を頭からかぶり、飲んで、、、補給食を流し込み、、、
濡れた体で、ウエアを着るのに一苦労。
(今考えたら、インナーだけでもウエットスーツの下に着ておけば良かった。)

ヘルメットをかぶって、、ついつい自転車にまたがりかけていまいました。
トランジションエリアでは、自転車は押していかなくてはいけません。
父親が注意してくれました。

あぁ、ぼぉっとしてたのだなぁと思います。

そしていよいよ、バイクパートの始まりです。