楽譜もIT化 足でスイッチ「電子譜面」を開発
2006年02月24日23時50分 asahi.com
譜面台の紙の楽譜の代わりに17インチの液晶モニターが載る「電子譜面」を東芝プラントシステムが開発し24日、ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市)ロビーで東京交響楽団によるデモ演奏会があった。
足でスイッチを押すと画面上の譜面がめくれるため演奏に集中できる。音符を追って音も出せる。プロ向けのほか、音楽教室や教育現場での導入もめざすという。
無線LANで楽譜を取り込めるなど多機能で、50台3000万円ほど。「カラオケのクラシック版と思ってもらえれば」
「東芝プラントシステム、紙の楽譜不要、電子システム
――めくり・戻しはペダルでOK。」
東芝プラントシステムは電子譜面システムを開発した。楽譜をモニターに映し出し、めくったり戻したりといった操作を足元のペダルでする仕組み。紙の楽譜がいらなくなるうえに、指揮者からの指示や演奏者間の情報共有がスムーズになる利点もある。中学、高校の音楽教育などでの利用を見込んでいる。
ペダルは三つ。譜面めくりやページ戻しのほかに、表示方法を変更したり、各楽器のパート譜や総譜(スコア)を呼び出したりもできる。オーケストラで使う場合、指揮者の指示を書き込み、全員に即座に伝える機能も搭載可能という。
同社の開発部門は「音楽のまち・かわさき」を掲げる川崎市の音楽振興拠点、ミューザ川崎シンフォニーホールのあるビルに入居している。開発にあたっては、同ホールを本拠地とする東京交響楽団の協力を得たほか、昨年のNHK大河ドラマ「義経」のテーマ曲などを手掛けた作曲家、岩代太郎氏のアドバイスを受けた。
システムは二十四日に同ホールで開かれる東響の定期演奏会でお目見えする予定。
開場時のロビーコンサートで、東響のコンサートマスター(首席ヴァイオリン奏者)らに電子譜面システムを使ってもらう計画だ。
コンサートホールに設置する場合、端末五十台で構成する基本システムで二千万円程度の価格を想定している。
東芝プラントシステムは、東芝プラント建設と東芝エンジニアリングが〇四年に合併して発足。発電プラントなどを手掛けており、電子譜面システムにはプラントの表示システムの技術を活用した。[2月18日/日本経済新聞 地方経済面]
久しぶりの音楽ネタです。
電子譜面システムなるものが出来上がったのですね。
ディスプレイに譜面が出るなら、書き込みが出来ないじゃないかって思ったのですが、
日経の記事によると書き込みも出来るとあります。
しかし、それが実用的なレベルなのか心配です。
確かに足で譜面がめくれるというのは便利です。
演奏で両手がふさがれていて、譜面をめくれなくてはならない時って多々ありました。
しかし、、、
私は紙ベースの譜面が好きです。
鉛筆でもペンでも、色分けして書き込みできるし、重要な書き込みは濃く書き込んだりも出来ます。
また、音符の修正も即座に出来ます。
また、電車等で移動中にも、同じように書き込みができたり、イメージトレーニングを行う事だってできます。
さらに、譜面を付き合わせて他のパートの人たちとあれやこれやと言い合うのもコミュニケーションになります。
色々なタイミングで譜面をめくるのも、ちょっとしたパフォーマンスで格好良いと感じることもあります(笑)
たまにダルセーニョの記号があって、どこまで戻るねん!って事がホントにごくたまにあります。
そんな時、電子譜面なら一発で指定の位置まで戻ってくれるのでしょうかね。
でもあれだなぁ、
何度も譜面めくったりしてボロボロにしたり、
上級者の分厚く年季の入ったスコアブックなんかは見ていて何だか格好良いと思うので、
やっぱり、紙ベースが良いと思うのです。はい。