「私は文系だから」「俺は理系なんで」という理由で、
受験に必要のない教科や科目に興味を示さなかったりする人がいます。
私の専門は言語学や教育学といった一般的には「文系」に分類される分野です。
そしてそこに、物理や化学、あるいは数学といった他の分野の知識や考え方がいらないのか
というと、全くそういう訳ではありません。
理系に分類される教科や科目を勉強する事で培った知識や視点や観点が、
自分の専門分野にも充分に活用されている事を実感しています。
また、日常生活においても、たくさんの理系の知識や考え方というものが必要とされ、
活用されているシーンが多いです。
日本の教育システムで、
「文系」「理系」と大別する事そのものを見直すのもありかもしれません。
そうすれば、「私は文系」「あの人は理系」などという観念にとらわれずに、
もっと幅広く深い知識をもった教養深い人物を教育する事ができるかもしれません。
そしてそれが、科学や芸術等の発展に貢献するかもしれませんね。