最近の大学生は漢字が苦手。

左の○○の中に入る適切な語を右から選び、
漢字2字で記しなさい。

大願○○ いかん
いきょく
きんか
けいきょ
じょうじゅ
ちつじょ
てってい
てんがい
びぞく
ゆいいつ
同工○○
周知○○
安寧○○
良風○○
○○無二
○○妄動
○○千万
○○玉条
○○孤独



この問題の大学1年生の正答率が、14.5%だったそうです。


大学1年の正答率4割弱、漢字能力調査 四字熟語1割台

2005年10月04日11時38分 asahi.com

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 最近の大学生は漢字が苦手――。日本漢字能力検定協会が今春初めて実施した「漢字能力調査」でそんな実態が浮き彫りになった。大学1年生の正答率は39.8%で、同じ問題を解いた社会人は約6割。問題は異なるが中高生の正答率よりも低かった。大学生の国語能力の低下を裏付けた形で、勉強や就職への影響を心配し、対策に乗り出す大学も出始めた。

 大学生が特に苦手としているのは、「四字熟語の書き取り」や「誤字訂正」、「対義語・類義語」で、いずれも正答率は14.5%~17.5%。「頂望」(正しくは眺望)や「廃規物」(廃棄物)といった誤字が見分けられず、「詳細」の対義語を「概略」と、「輸送」の類義語を「運搬」と答えられない。正答率が高かった「読み」でも62.7%、「熟語の構成」も56.5%だった。

 今春の調査に参加したのは、首都圏、関西圏、東海地区から無作為抽出された8365人。「日本漢字能力検定」(漢検)の過去問題を使い、中学1年生は5級(小学校卒業程度)、高校1年生は3級(同中学校)、大学1年生と新卒社会人は2級(同高校)に挑戦した。正答率は中学生が78.5%、高校生が59%、社会人が60.7%。大学生の成績の悪さが際だっている。

 国語能力の低下は、学生が大学での勉強についていけないうえに、就職活動でもマイナスに働くおそれがある。対策に動き出した大学もある。

 「みずから考えて行動する技術者を育成するには、国語力を徹底的に訓練する必要がある」と、国語教育に力を入れるのは岡山大学。授業で同音異義語の使い分けや文章中の誤字探しなど、国語の基本を学ぶ演習問題を出題。95年から工学部機械工学科の3年生に前期2単位の必修科目として取り組ませている。

 当初は学生から「過剰な負担だ」と反発もあった。だが、取り組み以前は半数近くの学生のリポートに見られた誤字などの問題点が、最近ではほぼなくなったという。同大の塚本真也教授は3月、他大学などに出向き日本語力教育の出前講義も始めた。すでに21カ所で実施、ほかに12カ所で予定されている。塚本教授は「文章が書けなければ、技術者や研究者として生きていけない。講義を通じて大学などで学んでほしい」。

 武蔵野大学(東京都西東京市)は、03年から新入生全体の半分に当たる文学部と人間関係学部人間関係学科の学生に対し、「キャリア開発1」を必修とした。大手予備校の講師が半年かけて漢字の書き取りや、テープで読まれた文章を要約する訓練をする。同大の担当者は「文章力や読解力が足りないことに気づかせると、学生は危機感を持って勉強し始める。授業の理解だけでなく、社会に出てから必要な力もつけさせたい」と話している。

以前にも国語力低下の記事を取り上げた事がありました。
その時からあまり状況は変わっていないようですね。

廃規物なんて、
明らかにおかしいですやん。
でもそれに気づけない大学1年生。
大学4年生になっても気づけないままなのかもしれません。

こういった大学生達が就職活動をして、時には間違った敬語を使いながら、
内定をもらい、社会に出て行く。
そして、家庭を持って子どもを教育していく。

そりゃ、今までにもこんな事はいくらでもあったのでしょうけれど、
低下してきているんでしょうね。

これで益々、差別化というか、出来る子と出来ない子との差が広がっていくのでは
ないでしょうか。

デジタル社会で、手書きで物を書く機会も減っているのは事実でしょう。
しかしながら、正誤の判断くらいはつけたいものです。
だって、言葉って日常で一番良く使っているものだと思いますから。(算数以上に)

まぁ、言葉は生き物ですから、
今は間違いとされている言い回しや解釈も、
そのうち正しいと言われるようになるのかもしれませんね。

相手にこちらの意図が伝わればそれでいいのですが、
相手の意図することを、こちらが間違って解釈しないかが重要なポイントです。

私、最近メール(PC)や郵便が好きです。

携帯電話のメールはあまり使いませんが、電話機能を以前よりも使うようになりました。
最近、人とのコミュニケーションが楽しくて仕方ありません。

“最近の大学生は漢字が苦手。” への 7 件のフィードバック

  1. 今月漢検を受けようと思ってて、四字熟語をあまりにも知らないことにショックを受けていたところだったので、耳が痛いお話です‥。
    大学入ってから文章を手書きすることがかなり減って、どんどん漢字を忘れていってて怖い。
    たまにはペンも持たないとダメだね。
    文章力、読解力って国語だけにとどまらず色んな場面で役立つよね。
    物事を筋道立てて考えるってことに繋がるから、軽視しちゃいけない能力だと思います。
    生徒教えとっても、びっくりするくらい国語力がない子が多いのが気になる‥。
    みんな本とか読まないのかなー。

  2. 私自身、誤字・脱字がとても多く、よく指摘されています^^;
    以前に比べ、ものを書く事が減り、PCや、携帯で変換することにすっかり慣れてしまってます。思い出したり、考えなくても勝手に変換してくれちゃいます。
    その便利さが、漢字を覚えなくなったり、誤字の違和感に気づかないようになってしまったのかなって思います。
    もっと勉強しないといけないぁ・・・

  3. >アズ
     コメントありがとうございます。
     漢検受けはるんですね。私も受けたくて勉強をちょろっとだけしましたが、
     まだ受験には至っていません。
     そう!その物事を筋道立てて考える能力!それに繋がるということは非常に大事です。
     これがないと、いくら外国語を勉強しても、何の訳にもたちませんよ。
     それに大学という場での勉強にも影響が出てくると思います。
    >babydoll
     コメントありがとうございます。
     そうですね、携帯やPCの便利さの裏には、やはり害というか、悪い影響があるようです。
     現在、あらゆる掲示板において、誤変換のまま書き込みする事が流行のようです。
     これは非常に危険な習慣です。
     それが誤用とわかりながら、それを多用すると、
     それがまるで正しい表現かのように錯覚してしまうのではないでしょうか。
     例えば各同音異義語の意味や使い方の違い(保証、補償、保障etc…)
     漢字の正しい読み方(既出(きしゅつvsがいしゅつ)、重複(ちょうふくvsじゅうふく)、巣窟(そうくつvsすくつ)etc…)
     その他の誤用(的を得た(正しくは、的を射るor当を得る))
     いずれにしても教育者の端くれとして、また日本人として、誤用は避けたいものです。

  4. 使わない能力は退化するということです。
    退化は進歩だと中高の生物担当講師は仰ってましたが。
    すごい人気だった。サバサバした女の先生で、教えるのも上手かった。
    私が中3のときに留学先のアメリカから戻ってきて、
    私が高2になる年に、今度は先生を辞めて、またアメリカへ旅立ってった。
    プチ情報(笑)

  5. >aima
     コメントありがとうございます。
     退化=進化。まさにその通りかもしれません。
     自然淘汰です。
     アメリカ、よほどお気に召したんでしょうね。
     あるいは、研究熱心な先生だったんでしょうか。
     研究と教育のバランスって難しいと思うのです。はい。
     そんなんを語り出したら、めっちゃ長くなりそうなのでここでは割愛です。
     プチ情報、どうもでしたぁ(笑)

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