「両足とも攣ってる!!」
そう叫びながら、最後の坂を登り切ります。
ラインのところで自転車をおりて、自分のラックまで自転車を押して走ります。
自転車はまだかかっていません。ということは、やはり私がトップなんです…。
自転車をかけ、ヘルメットを脱ぎ、、靴を脱ぎました。
足、、、つりました。。。
両足ともです。
靴が思うように履き替えられません。
ラックに手をついて、ストレッチしたりしましたが、なかなか解消されません…。
でも、こうしている間にも後ろが迫ってきていると思うと、のんびりしていられません。
頑張って走り出します。
周回コースを2周。
折り返し地点が、アップで走ったときよりも、遥か遠くに感じられました。
1周目の折り返しを過ぎて程なくすると、2位の人が見えました。
なんと、挨拶してくださいました。
こちらも、言葉にならぬ声を発します。
足つる…、もう歩いてしまう…。つったら、こける……。
そう思うたびに、「走るんだ!走るしかない!!」と思いながら、走り続けました。
そして、周回も2周目。
また2位の人とすれ違います。
すれ違いますが、それがどれほどの差なのかわかりません…。
とりあえず、走り続けなくては。
そして、最後の折り返し地点を過ぎて、登りを必死に登ります。
2位との差をもう一度チェックできます。
そのとき、
ひょっとしたら、ひょっとするかもしれない、と思えました。
この登りがきついのは、自分だけじゃない。
向こうもきついはずだ!
そう言い聞かせて、頑張ります。
そして、ゴールが見えました。
フィニッシュラインを越える。
1位。
もう何がなんだかわかりませんが、1位でテープを切りました。
あはははは。
嬉しいですね。
それ以外の感想はありませんでした。ただただ嬉しい。
まもなくして、2位の人がフィニッシュ。
健闘をたたえ合い、握手を交わしました。
二言三言交わしました。なんだか感動してしまいました。
ゴールした喜び、優勝した喜びがじわじわと込み上げてきます。
言葉にもならないし、実感もわきませんでしたが、
「本当に頑張った」 これだけは言える、と思いました。
持久系スポーツの新たな魅力を感じた気がします。
完走じゃなくて、競り合う楽しさ。
そして、勝ち取る喜び。
おめでとう!
気持ちいいんだろうなぁ~。
良かったね(^^)
でもさ、足って攣ってても走れるもんなんだね。
人間て凄いね。
ペンギンには想像できないよ。
よくがんばった(`・ω・´)ノ
>ペンギン
コメントありがとうございます。
これだけ頑張ったことで、「優勝」というものをしたのは、生まれて初めてのような気がします。
出来レース状態でもないし、本当に嬉しいですよー。
足がつると、走ってるうちに治ってきます(笑)
というか、とまってしまうとつる一方なので、なるべくなら動かした方がいいんじゃないでしょうか。
確かに人間てスゴイですね(笑)
>通りがかり人さん
コメントありがとうございます。
そういうお言葉が本当に嬉しく感じられます。ありがとうございます!