格好いいからなるんだ。
教職という夢。
それは夢だった。
教員免許を手にした今、「本当にそれでいいのか」と自問していた。
教員免許を手にすることによって、教職が一層身近なものになった。
言葉をかえれば、手近なものに。
もっと、チャレンジしなくていいのか?
もっと、挑戦しなくていいのか?
教職にしろ、研究職にしろ、純粋になりたいという気持ちがあった。
でも、その裏に不純な動機もあった。
「なんか格好良いから」
映画「グッドウィルハンティング」、映画「パッチアダムス」、映画「ビューティフルマインド」
ドラマ「やまとなでしこ」
こういった作品にとても触発される。(どれも理系だけれど…)
ストーリーの中の彼らを見ていると、とても格好良いと思う。
それが、不純な動機だと思っていた。
けれど、ひょっとしたら、そうじゃないのかもしれない。
医者や病院ものの映画やドラマをみて、医師や看護師を目指す人もいるかもしれない。
アドベンチャーものの映画やドラマや本を読んで、冒険家を目指す人もいるかもしれない。
「格好良いと思うから」というのを理由の一つとして、
その職業についた人はどれだけいるんだろう。
例えば、全ての医師や救急救命士、介護士、看護士が
「人助けをしたいから」という理由だけなのかしら?
「格好良いから」という理由もなかっただろうか?
格好良いから教師になるんだ。
それが理由でもいいような気がしてきた。
もちろん、それに就けたから満足という訳ではないし、不断の努力は必要だし、
研究したい事は山ほどある。
ただ、「格好良いから」というのは、私が考えるほど、"不純"ではないのかもしれない。
しかしながら、
ドラマ「みにくいアヒルの子」、ドラマ「勝利の女神」、ドラマ「3年B組金八先生」、
ドラマ「さよなら小津先生」等を見ても、なんら触発されなかったけれど………。